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クルクミンが心血管代謝リスクを下げる可能性 研究で判明

クルクミンはその幅広い健康効果で知られており、特に抗酸化作用や抗炎症作用が注目されています。クルクミンはポリフェノールの一種で、ウコンに鮮やかな黄色を与える成分です。ウコンはインドやアジアの料理で広く使われています。

クルクミンは、皮膚疾患、関節炎、メタボリックシンドローム、心疾患、うつ病など、さまざまな健康問題の緩和に役立つと考えられていますが、その効果を十分に引き出すには課題もあります。というのも、クルクミンは体内での利用効率や溶解性が低く、すぐに代謝・排出されてしまうからです。

こうしたクルクミンの潜在的な効果と、それを高める技術の研究が進む中、タイの研究チームはクルクミンが2型糖尿病と肥満の患者における動脈硬化に与える影響を検討しました。

動脈硬化は、血管内にプラークがたまることで血管が硬くなる状態を指し、心臓発作や脳卒中などの合併症は、世界的に見ても主要な死因の一つとなっています。

 

研究の概要

このランダム化・プラセボ対照・二重盲検試験は、2025年7月に『Nutrients』誌に発表されました。研究では、227人の参加者をおおむね均等に2つのグループに分け、一方のグループには、1粒250mgのクルクミンカプセルを毎食後に2粒ずつ、1日3回(合計6粒、1,500mg)摂取してもらい、もう一方のグループにはプラセボ(偽薬)を与えました。

参加者は試験開始時(0カ月)と3、6、9、12カ月目に検査を受け、動脈硬化に対する効果を示す指標である脈波伝播速度(PWV)や、総コレステロール、中性脂肪、尿酸などの心血管代謝リスク因子を評価しました。さらに、炎症に関わるサイトカインや、全身性炎症の指標とされる高感度C反応性タンパク質(hs-CRP)の値も測定されました。

その結果、クルクミンを摂取したグループは、すべての評価項目において有意な改善が確認されました。動脈硬化の程度を示す重要な指標であるPWVは、3、6、9、12カ月のいずれの時点でも、プラセボ群より明らかに低下していました。

また、クルクミン群では、LDLコレステロール(LDL-C)、小型で密度の高いLDLコレステロール(small dense LDL)、HDLコレステロール(HDL-C)、中性脂肪、尿酸の各値が、3、6、9、12カ月すべての期間で明確に改善されました。

さらに、6、9、12カ月の追跡期間では、ウエスト周囲径、全体の体脂肪量、内臓脂肪の値もプラセボ群より有意に低下し、インスリン抵抗性も明らかに改善しました。

研究チームは「クルクミンはPWVを有意に低下させ、動脈硬化および心血管疾患リスクの軽減に効果がある可能性が示された」と述べています。また、3カ月以降にはhs-CRPの値も減少しており、「これは炎症および心血管リスクと深く関係する重要な指標」だと指摘しています。複数のリスク因子における改善が、クルクミンの心血管代謝に対する健康効果の大きな可能性を示しています。

さらに研究者らは、「複数の作用点に効果を発揮し、長い使用歴を持つ天然成分は、包括的な代謝性疾患治療の開発において重要な役割を果たす」と強調しています。なお、クルクミンを摂取したグループでは、重大な副作用は報告されませんでした。

 

適切な摂取量を見極める

クルクミンは、天然由来で手に入りやすく、価格も手ごろで安全性の高いサプリメントとして、心血管および代謝の健康を維持・改善するのに役立ちます。今回の研究では1日あたり1,500mgが使用されましたが、他の研究では1日最大8,000mgまで問題なく摂取できることが示されています。ただし、クルクミンが自分に適しているかを検討する際には、慎重になる必要がある場合もあります。

心臓専門医で心胸外科医のバスカー・セミタ博士は、大紀元の取材に対し次のように述べています。「クルクミンのサプリメントを使用する前には、特に心血管疾患(CVD)がある方や薬を服用している方は、医師と十分に相談すべきです。クルクミンは一般的に安全ですが、服薬中の心血管疾患患者にとっては、潜在的なリスクも考慮する必要があります」

また彼は、「クルクミンは抗凝血薬(例:ワルファリン)や抗血小板薬(例:クロピドグレル)など一部の薬と相互作用を起こす可能性があり、出血のリスクが高まるおそれがあります。また、ある種の心血管薬の吸収を妨げ、その効果を低下させる可能性もあります」と説明しています。セミタ博士は、「クルクミンの使用が医師によって承認された場合には、低用量から始め、副作用が現れないかを慎重に観察することが望ましい」と助言しています。

(翻訳編集 華山律)

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