梨5千個窃盗で農家が栽培断念 「盗まれない前提」が揺らぐ日本の農地
福岡県うきは市の梨農園で、収穫を数日後に控えた贈答用「幸水」約5千個が7月16日から17日にかけて盗まれた。
農園を営む佐々木浩喜さんにとっては2年連続の被害で、昨年は約6千個を奪われ、会社を倒産に追い込まれている。佐々木さんは、梨の栽培を断念する意向を明らかにした。「作っても作ってもこれでは」。取材にそう語ったと報じられている。福岡県警は窃盗事件として捜査している。
うきは市の事例は、近年全国で深刻化する果物盗難の縮図である。丹精込めて育てた高級果実が、収穫直前に一夜で消える。被害は個々の農家の廃業にとどまらず、日本の農業が長く前提としてきた「盗まれない社会」という信頼そのものを揺るがしている。
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