2022年5月28日、陸上自衛隊が東富士演習場で実弾演習を行う様子(Photo by Tomohiro Ohsumi / POOL / AFP)

中共のウイルス入りUSBメモリが陸上自衛隊に侵入 専門家が3つの対策を提言

陸上自衛隊の機密システムで、中国製ウイルスを含む偽造USBメモリが約1年にわたって使用され続け、複数のセキュリティー検査機構がすべて機能しなかった。この事態が発覚したのは2025年2月のことだった。

専門家は、この問題が表面化したタイミングは現在の日中関係の急激な変化と密接に関連しており、日本全体の安全保障戦略が深刻な転換期にあることを映し出しているとした上で、3つの次元からの対応策を提言した。

陸上自衛隊(陸自)中部方面隊は2025年2月、機密システムのコンピューターに挿入されていたUSBメモリの一群にマルウェアが含まれていることを発見した。これらのUSBメモリは最初に2024年3月に部隊へ持ち込まれており、約1年にわたってウイルスを抱えたまま使用されていた。

▶ 続きを読む
関連記事
元海上自衛隊幹部の山本勝也氏は20日、日本は米国と同盟関係にあるものの、中国(中共)が日本の沿岸領土で展開する「グレーゾーン」戦術への対応は、日本が主導しなければならないと述べた。
中共軍の無人機2機が10月19日、沖縄本島と宮古島の間を通過した。同区間の無人機通過の公表は今年度初。16~18日には艦艇7隻も通航し、20日も有人機の飛行が相次いだ。小泉防衛相は無人機への対応の必要性を強調した
防衛省ファンディングへの大学などからの応募が291件に達し、2年前の約7倍となった。小泉防衛相は「大学・学術界の姿勢は明らかに変わった」と述べた
AI生成があふれる時代、人間の創造性や「本物」の価値はどう変わるのか。ジェボンズのパラドックスから、AI時代の希少性と創作の未来を読み解く
2026年度上半期の空自の緊急発進は442回で、前年同期比約67%増。中共機への対応が285回と最多を占める一方、ロシア機への対応は152回と約2.6倍に増えた。北部・西部でも対応が大幅に増加した