(Illustration by Ran)

感情はなぜ体に広がるのか――中医学「五行」が示す答え

誰かの辛辣な一言で体全体が一瞬で変わってしまう感覚をご存知でしょうか。顎がこわばり、心臓が激しく鼓動し、頭の中では反論が次々と浮かび上がります。

怒りが喉元までこみ上げ、頭に駆け上がり、平穏を台無しにします。何時間もその感情に囚われ、何も問題はないはずなのに、すぐに疲れを感じ、集中できなくなり、胃の調子も悪くなります。その夜は眠れなくなります。

中医学では、この反応は「あなたがどういう人か」ではなく、「体のどこが滞っているか」を示しています。中医学では、怒りや反芻思考を「木」の感情パターンと捉えています。しかし、木の元素がもたらす影響は感情面だけにとどまりません。

▶ 続きを読む
関連記事
憎しみは、攻撃性や否定的判断に関わる脳の働きを強め、共感を弱める可能性があります。怒りが憎しみに変わる仕組みと、慈悲によって心を立て直す視点を紹介します。
中医学では、経絡を気が巡る通り道と考え、流れの滞りが不眠や不安、こわばりなどの不調につながるとされます。日常で取り入れやすいツボ押しも紹介します。
中医学では、体の不調を陰と陽のバランスの乱れとして捉えます。高血圧や更年期症状の事例を通じて、体の熱・冷え・活動・休息を整える視点を紹介します。
なぜ早寝早起きが大切なのか。なぜ感情が健康に影響するのか。中医学の「気」と「道」の考え方から、自然のリズムに沿った暮らしの意味を探ります。