習近平が9日間動静途絶える 健康不安や権力動向巡り憶測
中国共産党(中共)総書記の習近平が5月26日以降、公の場に姿を見せておらず、6月3日時点で9日間にわたり動静が途絶えている。また、中共機関紙などの官製メディアは例年公表している5月の政治局会議について報じておらず、習近平が5月末から6月初旬にかけて北朝鮮を訪問するとの観測も実現しなかったことから、国内外でさまざまな憶測を呼んでいる。
中共政治局会議は通常、毎月末に習近平が主宰して開催する。新華社通信は会議当日に結果を伝えるのが慣例で、経済情勢の分析や重要文書の審議などを公表する。一方、高官人事など機密性の高い議題については公表せず、「会議はその他の事項も研究した」との表現で締めくることが多い。
ところが、6月2日現在までに新華社は5月の政治局会議に関する報道を行っていない。この異例の状況を受け、中国国内外のネット上では習近平の健康状態や党内情勢を巡る憶測が広がっている。
関連記事
中共の五中全会を前に、全国政協副主席の胡春華が重要会議を欠席し、失脚説や家族の連絡途絶説が浮上した。中共内部関係者は体調不良が理由だと説明する一方、政治的復権は困難との見方を示した
中国株の時価総額が5月のピークから約5か月で約376兆円減少し、弱気相場に入った。AI新モデルの発表も株価を支えられず、台湾・韓国株と明暗が分かれた。消費低迷や不動産不況、企業の収益力の弱さが重荷となっている
台湾で習近平を風刺したコメディアンが、汚物をかけられた後、車ではねられ負傷。検察は中国籍の人物が45万台湾ドルで襲撃を依頼した疑いを指摘し、台湾人5人を起訴。台湾当局は中国共産党による越境弾圧を強く非難
習近平はなぜ後継者を指名しないのか。毛沢東が指名した後継者たちの失脚は、権力継承の難しさを物語る。長期政権の先に待つのは安定か、それとも権力闘争か。ポスト習近平の中国を読み解く
アルジャジーラの潜入調査で、カンボジアの中国系実業家・鄧丕兵と中国共産党当局の接点が浮上した。鄧は中共軍に広州へ呼ばれ秘密協議を行ったと証言。中国共産党当局がカンボジア政府内部の人物に内通者になるよう持ちかけたとも語った