2026年4月27日、フランスのブレストにある海上情報協力・認識センターで、フランス軍司令官トーマス・スカラブルがホルムズ海峡上の艦船の位置をスクリーンに映し出して指し示している(Fred Tanneau/AFP via Getty Images)

トランプ・習会談を控え 米国はいかにイラン戦争を利用して中国を追い詰めているか

米国はイランに核開発を断念させるため、経済圧力を強めている。この締め付けは、イランの背後で経済を支える中国にも波及した。中国は、制裁を回避する不透明な石油取引を通じてイランを支援しており、ワシントンはそのルートを遮断しようとしている。アナリストらによれば、これは米大統領が5月中旬に予定されている北京訪問を前に、自身の交渉力を高めようとしていることが一因であるという。

4月15日、ワシントンはイランの収入源を断つための「オペレーション・エコノミック・フューリー(経済的怒り作戦)」を開始した。

同日、イランのペゼシュキアン大統領はテヘランで中国からの人道支援物資を受け取った際、「米国はまず(イランを)打倒し、その後に中国に対処するつもりだ」と述べた。その2日前には、米海軍によるイラン封鎖が始まっていた。

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