2026年3月1日、イランが発射したミサイルがガザ回廊中部のブライジ難民キャンプ(Bureij)上空を通過した。これに先立ち、米国とイスラエルはイランに対して軍事行動を実施し、同国の最高指導者および数十人の軍高官を殺害していた。報復としてイランはイスラエルおよび湾岸地域の米軍基地を標的に、大規模な報復攻撃を行った。(Eyad Baba/AFP=Getty Images)

壮絶な怒りの作戦 イランのミサイル網を破壊 中共の周到な布陣を頓挫させる

アメリカとイスラエルが共同でイランへの軍事行動を開始してから、まもなく1週間が経過しようとしている。米・イスラエル両国の強力な空爆火力により、イランの多数のミサイルおよびミサイル製造施設が破壊された。そしてこれにより、中国共産党(中共)が長年にわたりイラン核合意の抜け穴を利用し、イランのミサイル戦力の増強を支援してきた裏工作も白日の下にさらされたのである。

ハドソン研究所の研究員ジネブ・リブワ(Zineb Riboua)氏は寄稿で、次のように述べている。2015年、オバマ政権はイランと「共同包括行動計画(JCPOA)」を締結した。この合意は、ウラン濃縮や遠心分離機の能力・保有量の上限については制限を拡大したものの、弾道ミサイルや巡航ミサイルについてはほとんど触れていない。これらの兵器システムの研究・試験・生産・配備に対する制限は一切規定されなかった。しかし、まさにこれらの兵器こそが、地下に隠された核装置を一つの都市を壊滅させる兵器へと変える力を持っているのである。



爆弾の脅威度は、その投射能力に依存する。しかしJCPOA合意は、イランの投射能力に対して一切の実効的な制限を設けなかった。イランにとって、この抜け穴は極めて重大であった。

数十年に及ぶ国際制裁によってイラン空軍はほぼ壊滅状態となり、老朽化した機体ではイスラエルや主要な湾岸諸国の防空システムを突破することはできない。つまりイランは、航空機による核兵器の投下も、海上輸送による運搬も事実上不可能であり、その核計画は必然的に弾道ミサイルに依存せざるを得なかったのである。



リブワ氏はこう指摘する。中共はこの重大な抜け穴に目をつけ、過去2年間でイランの弾道ミサイル計画の主要供給者となった。中共は固体燃料用化学前駆物質から「北斗3号」衛星測位ネットワークに至るまで、さまざまな資材を提供してきた。「北斗3号」ナビゲーションシステムはイラン軍全体のシステムに組み込まれ、従来のアメリカGPSを完全に代替している。



米財務省は、イラン革命防衛隊(IRGC)向けにミサイル燃料製造用の化学物質を供給した複数の中共企業に制裁を科している。しかし情報によれば、イランの貨物船がアッバース港で大量の過塩素酸ナトリウムを荷下ろししているという。この物質は既存の監視体制をすり抜けることが可能で、1回の納入量で約800発分の新型ミサイル用推進剤を製造できるとされる。また中共はイランとともに、空母を撃沈可能なCM-302超音速対艦ミサイルの販売交渉も進めている。



2025年12月、米国特殊部隊はインド洋で、イラン革命防衛隊に物資を供給していた中共の軍事物資を積載した貨物船を襲撃した。

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