張又俠拘束前 北京衛戍区司令に異動 李克強殺害疑惑の人物を起用
中国共産党(中共)中央軍事委員会副主席張又俠の拘束に先立ち、北京では異例の動きが起きていた。中共官製メディアによると、約一年間空席となっていた北京衛戍(えいじゅ)区司令員の職に、元武警上海総隊司令員の陳源が就いていたことが明らかになった。北京衛戍区は首都防衛を担う要の部隊であり、今回の人事が習近平による張又俠と劉振立の拘束に向けた布石だったのではないかとの憶測が広がっている。
「北京日報」は、1月14日に開かれた北京衛戍区党委員会第十期第九回会議で、陳源が北京衛戍区の指導部メンバーとして出席したと報じた。具体的な職名には触れていないものの、慣例上、約一年にわたり空席だった司令員に補充就任したとみられる。
公開資料によると、53歳の陳源は江蘇省塩城出身で、元軍委副主席の何衛東と同郷にあたる。長年にわたり武警部隊で勤務し、北京衛戍区に異動する前は武警上海総隊司令員を務めていた。
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