張又侠拘束で文武百官が「沈黙のボイコット」開始
中国共産党(中共)の軍内部で、習近平氏が主導する軍事委員会の指示に武官が従わない動きを見せている。これに呼応するように、文官による行政システムも消極的な対応を取り始めた。その結果、一部の行政命令がスムーズに伝達・実行されない事態に陥っていることが、内部事情に詳しい関係者の証言で判明した。複数の消息筋は、このような軍事指揮権の機能不全は今回が初めてではないと指摘し、江沢民時代の中南海における法輪功の陳情事件の際、軍の指揮が滞った内情を振り返った。
最近、中共軍内では政治的な粛清と忠誠心の強制的な植え付けが強化されている。中共の内部事情に詳しい馮氏は、習近平による張又侠と劉振立の処分は軍に巨大な動揺を与えたが、中共自体への衝撃はより深刻であると述べる。この影響により、習近平が「一人の中央軍事委員会」方式で行使してきた指揮権の難易度が明らかに上昇しており、軍内部の権力構造が実質的な変化を遂げつつあるという。
馮氏によれば、長年にわたり専門能力よりも政治的忠誠を優先し、実務派の軍事力を排除し続けてきた制度的な弊害が、今まさに噴出している。先日昇進したばかりの張昇民・軍委副主席は、五大戦区および各兵種に対し「中央軍委の統一指揮を断固支持する」との声明を出すよう求めたが、実際の進展は非常に限定的だ。
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海外有力誌は、習近平が中共軍事委員会副主席の張又俠を失脚させたことで、軍指導部が急速に縮小し、権力集中と内部緊張が一段と強まっていると指摘した。こうした動きを背景に、習近平に新たな呼び名「破壊者」が生まれている
中共軍内部で、習近平政権による粛清への不満が臨界点に達しつつある実態が浮かび上がってきた。海外にいる元中共幹部の杜文氏は、前線将官との直接のやり取りを通じ、兵士の6割以上、将校の8割以上が張又俠・劉振立に同情していると明かした
共産党軍ナンバー2の張又俠が失脚。背景には「東南派」と「西北派」の激しい派閥抗争と、習近平の軍事特権を脅かす「人事推薦」があった。習の独裁体制を公然と批判した張が、いかにして制圧されたかの内幕を暴く
中南海の「危険な職務」とされる中央軍事委員会副主席。彭徳懐から最新の張又侠まで、失脚や非業の死を遂げた8人の足跡を辿り、クーデターを恐れる最高権力者との間で繰り返される、凄惨な権力闘争の闇を暴く