中共が「反腐敗」強調も 規律違反が急増
中国共産党(中共)が「反腐敗の強化」を高らかに宣伝し続ける一方で、最新の紀律検査データは、汚職や規律違反がむしろ拡大している実態を浮き彫りにしている。昨年に中国全土で摘発された「八項規定(8か条の決まり)」への違反件数は29万件を超え、前年から約3割増加しており、いわゆる「反腐敗の成果」に対する外部の疑念が再び強まっている。
1月28日、中央紀律検査委員会・国家監察委員会の公式サイトは、2025年に全国で「八項規定」の精神に違反した案件が29万752件に上ったと発表。これは2024年通年と比べて6万5千件以上の増加で、増加率は29%に達する。
同期間中、処分を受けた人数は37万5604人に上り、このうち26万1788人を党紀・政務処分に科した。
関連記事
中国共産党高官の私的交流への規制が強まっていると、党指導部に近い消息筋が証言した。引退した最高指導部メンバー同士の通話にも届け出が必要だという。内部規制の存在や適用範囲は独自に確認できていない
中国共産党は29日、北京で4日間開いた第20期中央委員会第5回全体会議で、張昇民・中央軍事委員会副主席(68)を政治局員に選出した。来年後半の党大会を控え、軍中心に前例のない規模の粛清が続くなか、空席ポストを埋めた
習近平が中共五中全会後、自ら抜擢した高官を粛清する可能性が浮上。北京の消息筋が党内の権力闘争や次期人事を語った
習近平が自ら選んだ高官も次々失脚。反腐敗運動への異論が党内で浮上し、専門家は汚職を生む体制そのものに問題があると指摘
中国共産党の公式発表によると、今年1~9月、省・閣僚級以上の高官73人が取り調べ対象となった。全国で正式に取り調べを始めた案件は80万件。習近平が反腐敗の徹底を求める中、第21回党大会を前に粛清の広がりが注目される