中華人民共和国中央軍事委員会副主席の張又侠と何衛東(前列)は、2023年3月11日に北京で開催された全国人民代表大会第4回全体会議で任命された後、中央軍事委員会メンバーと共に宣誓を行っている(Lintao Zhang/Getty Images)

粛清に対する中共初の公式回答 軍事能力への自信欠如を露呈

中国共産党(中共)政権は1月28日、数日間にわたる異例の沈黙を経て、2人の最高幹部の解任について初の公式回答を行った。

中共国務院台湾事務弁公室の張漢報道官は、今回の件は、中共および中央軍事委員会が「制限なしに、包括的に、そして容赦なしに腐敗と戦う」ことにコミットしていることを改めて証明するものであると述べ、それが中共とその軍隊の「決意と強さ」の重要な現れであると付け加えた。

この回答は、中共中央軍事委員会の張又侠副主席と、同委員会の委員であり統合参謀部参謀長を務める劉振立が職を解かれ、調査下に置かれた4日後に行われた記者会見での質問に対するものである。

▶ 続きを読む
関連記事
中共元首相の温家宝が今週、中国科学院地理科学・資源研究所を視察した。この動きは異例ともいえるほど大きく扱われた。時事評論家の唐靖遠氏は、これは温家宝の軟禁説を打ち消すためだけではなく、習近平に張り合う可能性があると指摘
中国共産党軍内部で、過去12年にさかのぼる大規模な調査が進められていることが分かった。調査は中堅・上層部の将校らに広がっており軍内では前例のない不安と動揺が広がり、実戦能力より政治的忠誠が優先される体制への転換に懸念が強まっている
2026年、中国共産党軍で進行する苛烈な大粛清を分析。習近平が自ら抜擢した将官さえ次々と葬り去る異常事態は、軍の指揮系統を麻痺させている。独裁者が求める「絶対的な安全」が国家最大の危機を招く
中国の全人代常務委員会で軍将領9人が一斉に罷免された。これは習近平が進める軍浄化の加速と「軍改革」の綻びを示唆している。一方で有力者の張又侠らは免れており、軍内部で激しい権力闘争が続く
米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した