中共 全軍に張又俠ら処分支持を要求 軍内部動揺が鮮明に
中国共産党(中共)中央軍事委員会副主席を務めていた張又俠と、統合参謀部参謀長の劉振立が失脚したと公式に発表されてから1週間余りが過ぎた。こうした中、中共軍機関紙はこのほど、両氏の汚職を厳しく非難する社説を改めて掲載し、軍に対し、いわゆる「党中央」の決定を支持するよう呼びかけた。専門家は、この社説が中共軍内部の動揺を裏付けるものだと分析している。当局は「反腐敗」の宣伝によって政治闘争の実態を隠蔽しようとしているが、こうした手法は軍内部でさらなる反発を招く恐れがあるという。
中共軍機関紙は1月31日付の1面で社説を掲載し、張又俠と劉振立の摘発を「反腐敗闘争における重大な勝利」だと位置づけた。また、全軍の将兵に対し、「党中央」の決定を「断固として擁護」し、習近平を核心とする党中央と高度な一致を保つよう求めている。
台湾国防安全研究院の研究員、沈明室氏は、「中国人民解放軍報は、常に欠けているものを強調し、呼びかける性格がある。これだけ沈黙が続いた後に、張又俠と劉振立を批判する記事を掲載したということは、まず軍の士気が不安定であることを示している」と分析する。
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