海外メディアが相次ぎ張又俠を追及 国防部は会見の内容削除
中国共産党(中共)軍事委員会副主席の張又俠の拘束をめぐり、国際社会の関心が高まっている。中共国防部の定例記者会見では、海外メディアから関連する質問が相次いだが、報道官は曖昧な回答に始終し、これらの質疑応答は軍の公式サイトに掲載されていない。
1月29日、中共国防部は、張又俠の失脚が公式に発表されて以降、初となる定例記者会見を開いた。会見では30件余りの質問が出され、そのうち約10件が張又俠に関するものだった。質問は、現在2人のみとなった中央軍事委員会が次にいつ会合を開くのか、現役の上将は何人残っているのか、張又俠の失脚によって米中両軍の意思疎通に支障が生じていないか、中共の戦略配置や台湾政策に影響が及ぶのかなど、多岐にわたった。
こうした中共にとって答えにくい質問に対し、蔣斌(しょう・ひん)報道官はいずれも直接的な回答を避け、「提供できる情報はない」と述べるか、従来の決まり文句を繰り返すにとどまった。
関連記事
中共元首相の温家宝が今週、中国科学院地理科学・資源研究所を視察した。この動きは異例ともいえるほど大きく扱われた。時事評論家の唐靖遠氏は、これは温家宝の軟禁説を打ち消すためだけではなく、習近平に張り合う可能性があると指摘
中国共産党軍内部で、過去12年にさかのぼる大規模な調査が進められていることが分かった。調査は中堅・上層部の将校らに広がっており軍内では前例のない不安と動揺が広がり、実戦能力より政治的忠誠が優先される体制への転換に懸念が強まっている
2026年、中国共産党軍で進行する苛烈な大粛清を分析。習近平が自ら抜擢した将官さえ次々と葬り去る異常事態は、軍の指揮系統を麻痺させている。独裁者が求める「絶対的な安全」が国家最大の危機を招く
中国の全人代常務委員会で軍将領9人が一斉に罷免された。これは習近平が進める軍浄化の加速と「軍改革」の綻びを示唆している。一方で有力者の張又侠らは免れており、軍内部で激しい権力闘争が続く
米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した