張又俠秘密書簡が波紋 専門家「内容は虚偽でも体制の危機は実在」
近日、張又俠が習近平に宛てて書いたとされる秘密書簡が、ネット上で急速に拡散している。この書簡では、張又俠が自身の汚職疑惑を否定し、拘束された真の理由は習近平との根本的な対立にあると主張。また、習近平による高度な権力集中を批判している。さらに書簡では、三中全会の場で習近平が実際に健康上の問題を起こし、その結果、権力を奪われたとも記されている。書簡の内容は体制内部の実情と一致しているものの、必ずしも張又俠本人が書いたとは限らず、中国共産党(中共)内部の権力闘争が激化した中で生まれたものと見る向きが強い。
書簡の主な内容は、張又俠が拘束された真の理由は汚職や違法行為ではなく、中央軍事委員会主席責任制の解釈をめぐる習近平との根本的な対立にあるというものだ。張又俠は、習近平がこの制度を「家長制」に変質させ、過度に権力を集中させ、細部に至るまで軍事に介入していると批判している。
書簡では、台湾への武力統一の時期、ロシアとの戦略協力の深度、軍幹部の急速昇進の基準など、複数の重大な対立点が挙げれている。特に、三中全会前に、習近平がロシア・ウクライナ戦争に乗じて台湾を攻撃しようとしたものの、張又俠がこれに反対し、その結果、習近平が激昂して発病して入院、会議が中断寸前に追い込まれたとする内容も含まれている。
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台湾海峡情勢への影響が注目される中、1月28日の国台弁記者会見で台湾メディアが張又俠の失脚に言及した。中共側報道官は、うつむいて資料を何度もめくりながら応答し、張又俠の名前を避け続けた
張又俠が拘束された後、情報筋が海外メディアに対し、張名義とされる書簡を公開したと伝えられる。一部の評論家は、張の拘束は習近平にとって結果的に不利に働く可能性があると指摘している
張又俠と劉振立の失脚を受け、軍内部では不満と対立の感情が広がり、中央軍事委員会が下した複数の指令が拒まれている状況だという。
中国国防部が軍重鎮・張又俠らの失脚を発表。習近平との凄惨な権力闘争が白日の下にさらされた。100年に及ぶ党の「闘争哲学」がもたらす自壊の歴史を紐解き、独裁体制の限界と中国が歩むべき真の道筋を鋭く分析