中国共産党トップ将軍の解任 沈黙を守る軍内部に不満の兆候
中国共産党(中共)の党首、習近平によって軍トップの将軍が解任されたが、数日が経過しても中国軍は沈黙を保ったままである。アナリストらは、将軍や指揮官たちの沈黙は、クーデターの懸念を含む党上層部の混乱を示唆していると指摘する。
中国国防部は1月24日、中央軍事委員会副主席の張又侠と、同委員会委員兼統合参謀部参謀長の劉振立を解任し、調査中であると突如発表した。同日、解放軍報は「軍主席責任制を著しく侵害・破壊し、共産党統治の基盤を危うくした」として二人を厳しく批判する社説を掲載した。
しかし、過去の事例とは異なり、中央軍事委員会の各部門や主要戦区から習近平による粛清を支持する公式声明は一切出されていない。対照的に、2014年の徐才厚や2015年の郭伯雄の解任時には、翌日には全軍、各軍種から支持表明が相次いでいた。
関連記事
中共元首相の温家宝が今週、中国科学院地理科学・資源研究所を視察した。この動きは異例ともいえるほど大きく扱われた。時事評論家の唐靖遠氏は、これは温家宝の軟禁説を打ち消すためだけではなく、習近平に張り合う可能性があると指摘
中国共産党軍内部で、過去12年にさかのぼる大規模な調査が進められていることが分かった。調査は中堅・上層部の将校らに広がっており軍内では前例のない不安と動揺が広がり、実戦能力より政治的忠誠が優先される体制への転換に懸念が強まっている
2026年、中国共産党軍で進行する苛烈な大粛清を分析。習近平が自ら抜擢した将官さえ次々と葬り去る異常事態は、軍の指揮系統を麻痺させている。独裁者が求める「絶対的な安全」が国家最大の危機を招く
中国の全人代常務委員会で軍将領9人が一斉に罷免された。これは習近平が進める軍浄化の加速と「軍改革」の綻びを示唆している。一方で有力者の張又侠らは免れており、軍内部で激しい権力闘争が続く
米ワシントンのシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は、習近平が軍に対して行っている大規模な粛清が、中共軍の作戦能力に疑念を抱かせる要因になっていると発表した