2025年12月30日、中国東部福建省平潭島(台湾に最も近い島)で中共軍が軍事演習を行う中、中国の艦船が巡視を行っている(アデック・ベリー/AFP via Getty Images)

中国の軍事演習 宣伝映像を通じ心理戦の様相も

中国人民解放軍(PLA)が2026年の訓練サイクルを開始する中、中国共産党(中共)政府は、実地の軍事演習に加え、新型兵器の投入を既成事実化し、不可避性を印象づけるため、組織的なメディア・ソーシャルメディア発信を行っている。

もっとも、このキャンペーンは台湾や米国を抑止するには至っておらず、むしろ前提や能力、限界をさらすことで中共政府の手の内を明らかにしている可能性がある。

中共国防省の張暁剛報道官は、軍は習近平の指示を研究・実行し、政治的忠誠の強化、改革や技術、人材育成の推進を通じ、機械化・情報化・知能化技術を組み合わせた統合的な軍事近代化を加速させると述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る
習近平の訪米に合わせ、ワシントンで中国の民主活動家や香港人、台湾人、チベット人、ウイグル人らが大規模な抗議を実施。若い世代の参加や団体間の連携、越境弾圧への反発など、海外抗議運動の変化を読み解く
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考