2023年5月9日、北京のカナダ大使館の外に立つ警察官(Greg Baker/AFP via Getty Images)

カナダ 中国との「戦略的パートナーシップ」模索で罠に嵌るか 

カナダ政府が中国との「戦略的パートナーシップ」を模索する中で、資源確保を巡り中国の戦略的な罠に陥る恐れがあると、長年中国情勢を分析してきた専門家が警告している。米国の関与によりベネズエラなどのエネルギー供給源を失いつつある中国が、カナダを自国の資源圏に引き寄せ、同盟国から引き離そうとしている可能性があるという。

中国問題を専門とする分析家で、トロントを拠点とするジャーナリスト兼民主化活動家の盛雪氏は、カナダが中国共産党(中共)と重要な合意に踏み込むことで、「明白に見える戦略的な罠に落ち込みつつある可能性がある」と述べた。

盛氏によると、中共は現在、エネルギーや政治面での複数の重要な支柱を同時に失いつつある。特に、米国が関与した最近の出来事によるベネズエラ政権の不安定化や、イラン政権の深刻な内部混乱を背景に、中国は政治的コストが低く、資源供給が安定し、「通常の協力」として装うことができる新たなエネルギー・原材料供給源を緊急に必要としているという。

▶ 続きを読む
関連記事
G7はレアアースおよび加工工程における中国の支配を打破する必要性で一致したが、専門家は欧米の能力再建には数年を要すると指摘している
中共による虚偽の爆破予告によって公演が中止となっていたトロントの世界的な劇場フォー・シーズンズ・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツでの神韻公演が6月26日から28日にかけて公演が行われると発表された
米国など米州6か国は28日、共同声明を発表し、中共によるパナマへの圧力を非難した
中東情勢の緊張で、原油輸送のルートに異変が起きている。ホルムズ海峡を避ける動きが広がり、パナマ運河の通航量が急増。エネルギー供給をめぐる問題は、米中対立の新たな焦点にもなっている
メキシコ政府は西部ナヤリット州で麻薬組織の幹部を拘束したと発表した。米国の情報支援を受けた作戦で、容疑者は太平洋沿岸の密輸網を統括していた。W杯共催を控え、両国の治安協力が一段と進む