中国共産党の権力中枢である中南海の海外で、警察官が人々が写真を撮るのを阻止する(Mark Ralston/AFP/Getty Images)

過去最多の高官摘発 習近平体制が官僚に突きつける「絶対服従」

1月6日、中国共産党(中共)当局は2025年の「反腐敗」に関する統計を公表し、中央管理幹部65人が審査・調査の対象となり、過去最多を更新したと発表した。また、海外に逃亡していた数百人の身柄を確保したことも明らかにした。専門家は、当局が進める反腐敗運動について、習近平が官僚に「下僕のような絶対的忠誠心」を求めており、病的とも言えるほど疑念にとらわれていると分析している。

「中国紀検監察報」は1月6日、中央規律検査委員会・国家監察委員会が、蒋超良、金湘軍、藍天立、劉慧、易会満ら複数の幹部について立件し、審査・調査を行ったと報じた。2025年に中央が直接管理する幹部のうち計65人が捜査・調査の対象となり、過去最多となった。

公式発表によると、紀検監察機関は政治問題と経済問題が絡み合う腐敗事件を重点的に扱い、金融、国有企業、エネルギー、医薬品、高等教育、スポーツ、インフラ建設など、権限が集中し資金や資源が集まりやすい分野を集中的に取り締まっている。また、幹部の配偶者や子女、その配偶者による違法な商業活動への監督を強化し、主要な贈賄者に対する連携処分も進めている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国外交部の台湾高官訪日に対する非難の裏には、日本の沖縄主権を脅かす「三戦」の罠が潜んでいる。表面的な恫喝に怯むことなく、毅然とした対抗措置と国際社会への情報発信の重要性を説くオピニオン記事
中国共産党の重要政治会議「両会」で、最高人民法院(最高裁)トップの張軍は9日に活動報告を行い、「我が国は世界で最も安全な国の一つだ」と自賛したことが波紋を呼んでいる。
現在、中国の首都北京で開催されている中国共産党の重要政治会議「両会(全国人民代表大会および中国人民政治協商会議)」で、全国政協主席で序列4位の王滬寧が、習近平に対して頭を下げ腰を折るように礼をする場面が見られた。中国政治において異例の行為とされ、国内外の注目を集めている
最新の情報によると、中共の秦剛前外相は、「国家指導者」から副部級(次官級)へと降格し、早期退職したという
ハドソン研究所のジネブ・リブア研究員は、「壮絶な怒り作戦」が習近平と中共の戦略構想に多方面で深刻な打撃を与えたと指摘し、習近平は対応に追われ、中南海の指導部も足並みを乱している