アメリカドル紙幣 Madalina Kilroy/The Epoch Times
地政学リスク、外貨準備の多角化、FRBの金融緩和が米ドルの下落圧力に寄与

米ドル 2003年以来最大の年間下落率の見通し

いわゆる「サンタクロース・ラリー」が株式や貴金属に年末の利益をもたらした一方で、米ドルは、さほど振るわなかった2025年を締めくくるにあたり、サンタから「石炭の塊(期待外れの贈り物)」を受け取ることとなった。

主要通貨に対するドルの価値を示す米ドル指数は、2003年以来で最大となる年間下落率を記録する勢いである。

今年、同指数は10%下落した。そのダメージのほとんどは、指数が約11%急落した2025年上半期に集中している。一方、連邦準備制度理事会(FRB)が主要な貿易相手国との取引状況を反映して算出する「貿易ウェイト指数(実効ドル指数)」も、約7%下落した。

▶ 続きを読む
関連記事
米司法省は、アリババと米決済子会社が違法薬品の流入防止を怠ったとして、総額6億ドルで和解したと発表。約8万件の違法取引を防げず、管理体制の不備が問題視された
AI導入によるコスト削減を期待して人員削減を断行した企業が、今、人間中心の体制へと舵を切っている。現場のコスト増と品質低下に直面した企業が語る、「人」の価値とAI活用の本質とは。その教訓に迫る
FRBの新議長によるインフレ抑制の決意と追加利上げの観測から、ドルが1年ぶりの高値を記録。日欧中銀も金利引き上げに動く中、今後の米国債への需要や為替介入の思惑を含め、2026年後半のドル相場の行方を分析する
世界最大の輸出国が人為的に安い通貨を維持するなか、西側諸国の経済はいつまで持ちこたえられるのだろうか
連邦準備制度は、インフレが2%目標を上回って推移している原因をサプライサイドの供給ショックに帰因させている。 […]