アメリカのドナルド・トランプ大統領は、2025年11月21日、ホワイトハウスのオーバルオフィスで演説を行った(Andrew Harnik/Getty Images)

トランプ大統領「ジェネシス・ミッション」を開始 米国の科学技術革新を推進

アメリカのドナルド・トランプ大統領は24日、ホワイトハウスで大統領令に署名し「ジェネシス・ミッション(Genesis Mission)」と名付けられた全国的計画を正式に始動した。この計画は、連邦政府が保有する科学研究データを活用し、高性能計算や人工知能(AI)モデルの訓練を推進することで、技術的ブレイクスルーを加速させ、アメリカ社会に利益をもたらすことを目的としている。

大統領令によれば、米エネルギー省(Department of Energy)傘下の国立研究所やその他の連邦研究機関が膨大な科学データセットを開放し、AIモデルの訓練に供する。これにより技術的ボトルネックの識別、設計プロセスの最適化、研究開発周期の短縮を図る。

大統領令は次のように記している。「この重大な局面において、われわれが直面する課題には、歴史的意義を持つ全国的な取り組みが必要であり、その緊迫性と野心は、第二次世界大戦の勝利に重要な役割を果たし、エネルギー省とその国立研究所の基礎を築いた『マンハッタン計画(Manhattan Project)』に比肩しうるものである」

▶ 続きを読む
関連記事
米・メキシコ国境へ殺到する兵役年齢の中国人たち。ノーム前米国土安全保障省長官は、中国人不法移民の米国境移動を組織的に支援するネットワークの存在に警鐘を鳴らした
ホワイトハウスを狙った大規模テロ計画をFBIが阻止。容疑者23人の関与が浮上し、バンス副大統領は「背後に黒幕がいる」との見方を示している。米当局は組織的な支援ネットワークの解明を進めている
W杯を前に再燃する「なぜ米国ではサッカーと呼ぶのか」という疑問。語源は英国の大学文化にあり、NFLとの共存が現在の呼称定着に影響。トランプ氏の発言も議論を後押ししている
中国市場に依存してきたハリウッドの成長モデルが限界を迎えている。内容改変などの代償を払った結果、シェアは大幅低下。今後は国内制作へ回帰し、雇用創出と産業再建を目指す動きが強まっている
ニューヨーク州でAI生成の人物を広告に使う際、明確な表示を義務付ける法律が施行。違反には罰金を科す。全米初の規制で、消費者保護と俳優の権利確保を狙う一方、業界では賛否が分かれている