「ともに白髪の生えるまで」――祖父母の愛の実話
祖母は今年七十六歳になります。昔ながらの女性で、心優しく、忍耐強く、そしてとても意志の強い人です。
若いころ、祖父は遠く離れた場所で働いていたため、家のことはほとんど祖母が一人でこなしていました。四人の子どもの世話をし、食事の支度や衣類の用意、生活に必要なあらゆることを一手に引き受けていたうえに、畑仕事も決して怠ることはありませんでした。母や叔父、叔母たちが着ていた冬着も、すべて祖母の手作りで、近所の子どもたちが着ている服の中でも、ひときわ丁寧に仕立てられていたそうです。
祖母は祖父の世話にも実に細やかで、そのおかげで祖父はすっかり甘やかされてしまい、今でも料理がまったくできません。祖父自身もよく冗談めかしてこう言います。「俺が作れる料理といえば、せいぜいピーナッツの炒めくらいだな。味は『生』か『普通』か『焦げ』の三種類しかないけどな」と。
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