封鎖を越えて広がる波紋
中国俳優・于朦朧事件 止まらぬ波紋 市民調査が暴いた「国家の闇」
中国俳優・于朦朧(ユ・モンロン/アラン・ユー、37歳)が9月に不審な死を遂げてから1か月あまり。事件の真相はいまだ闇に包まれたままだが、その波紋は国境を越えて広がり続けている。
警察はわずか1日で「酒に酔った末の転落事故」と断定し、刑事事件の可能性を排除した。だが詳細は明かされず、徹底した言論封鎖によって「背後に巨大な闇がある」との疑念が高まっている。
現場住民が撮影した映像には、于本人とみられる悲鳴や助けを求める声、複数の人物に廊下で引きずられる姿(何かの儀式のような様子)が記録されていた。住民の証言によれば、「高額な口止め料が支払われた」とされ、単なる事故とは考えにくい。
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