(左)はネットユーザーが制作した画像で、「全民追凶(一致団結して真犯人を追う)」「一群人 一件事 一起拼 一定赢(みんなで力を合わせれば必ず勝てる)」のスローガンを掲げ、俳優・于朦朧事件の真相究明を呼びかけている。(右)は赤い糸で吊るされた大量の靴が並ぶ展示作品で、「失踪、あるいは不審な死を遂げた著名人の遺品ではないか」との疑惑が浮上している、北京市798芸術館。(ネット画像より)
封鎖を越えて広がる波紋

中国俳優・于朦朧事件 止まらぬ波紋 市民調査が暴いた「国家の闇」

中国俳優・于朦朧(ユ・モンロン/アラン・ユー、37歳)が9月に不審な死を遂げてから1か月あまり。事件の真相はいまだ闇に包まれたままだが、その波紋は国境を越えて広がり続けている。

警察はわずか1日で「酒に酔った末の転落事故」と断定し、刑事事件の可能性を排除した。だが詳細は明かされず、徹底した言論封鎖によって「背後に巨大な闇がある」との疑念が高まっている。

現場住民が撮影した映像には、于本人とみられる悲鳴や助けを求める声、複数の人物に廊下で引きずられる姿(何かの儀式のような様子)が記録されていた。住民の証言によれば、「高額な口止め料が支払われた」とされ、単なる事故とは考えにくい。

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