2025年9月12日、アメリカ・ユタ州オレム。ユタ・バレー大学(Utah Valley University)で銃撃により死亡した若き活動家チャーリー・カーク氏を追悼するために設けられた場で、人々が哀悼の意を示している。(Michael Ciaglo/Getty Images)

写真特集 カーク氏銃撃死 米国各地の市民が追悼

アメリカの著名な若手草の根運動の活動家であるチャーリー・カーク氏がユタ州で暗殺され、亡くなった。アメリカ各地では追悼のキャンドルが灯され、多くの市民や団体が彼の理念を引き継ごうと動き出している。

チャーリー・カーク氏は、9月10日にユタ州ユタ・バレー大学でイベントでの講演中に銃撃を受けて死亡し、当局は容疑者を逮捕した。この事件はアメリカ政界、さらには国際社会に強い衝撃を与えた。

その夜、トランプ大統領が自らカーク氏の訃報を発表し、全米の政府施設や米軍基地などで半旗を掲げ、この若きアメリカ保守派の指導者を追悼するよう命じた。また、ビデオ声明を通じて政治的暴力に断固として対抗する姿勢を強調した。

享年31歳のカーク氏は、草の根運動の組織者、インフルエンサー、ラジオ番組の司会者、非営利団体の代表、そして弁舌家として大きな成功を収めてきた。2012年、18歳のときに仲間と共に非営利団体「ターニング・ポイントUSA(Turning Point USA、略称TPUSA)」を設立し、アメリカの高校や大学キャンパスで伝統的価値観の普及に力を注いだ。近年は全米規模の若者向け保守ネットワークへと発展させ、TPUSAは現在、全米数百のキャンパスに拠点を持つに至っている。

チャーリー・カーク氏は、若者世代において最も影響力のある伝統的価値観の提唱者の一人と評価されてきた。彼は「伝統への回帰」や「キリスト教信仰の復興」を掲げ、中絶、トランスジェンダー、ウォーク(woke)カルチャーに反対の立場を取った。大学キャンパスでは「Prove Me Wrong Table(私の意見が間違っていると証明してほしい)」と題した討論の場を設け、学生たちと議論を交わした。

伝統的価値観を広め、社会に大きな影響を与えたことを理由に、トランプ大統領は、カーク氏にアメリカ市民最高の栄誉とされる「大統領自由勲章」を追贈する予定と発表していた。

せめてもの救いは、カーク氏の死をきっかけに多くの人々が目覚め、彼の遺志を継ぐために立ち上がっていることである。妻のエリカ(Erika Kirk)氏は、夫が設立した「ターニング・ポイントUSA」の活動を今後も推進し、その事業を継続すると表明した。「ターニング・ポイントUSA」もまた、チャーリー・カーク氏の全米巡回講演をさらに拡大し、常識や理性に基づいて若者に訴えかけ、アメリカに伝統を取り戻すことに尽力すると発表した。

この数日間、全米各地で多様な背景を持つ市民やキリスト教徒、そしてカーク氏の理念を支持する人々が追悼活動を行い、優れた若きリーダーを失った悲しみを分かち合っている。

ユタ州オレム ユタ・バレー大学

2025年9月12日、ユタ州オレム。ユタ・バレー大学のキャンパスで、人々がカーク氏追悼のために花を捧げた(John Fredricks/大紀元)
2025年9月12日、ユタ州オレム。ユタ・バレー大学の追悼場所で、人々がチャーリー・カーク氏を偲んだ(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州オレム。ユタ・バレー大学の追悼場所で、人々がチャーリー・カーク氏を悼んでいた(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州オレム。ユタ・バレー大学の追悼場所で、一組の父娘がチャーリー・カーク氏を偲んだ(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月11日、ユタ・バレー大学キャンパス付近の高架橋上に、チャーリー・カーク氏への支持を示す横断幕が掲げられていた(John Fredricks/大紀元)

ユタ州オーレム市中心公園

2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園(Orem City Center Park)で、人々はチャーリー・カーク氏(Charlie Kirk)追悼のために仮設の記念碑を設置し、夜にはキャンドルライトの追悼式を行った(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために設置した仮設記念碑の前で、キャンドルライトによる追悼と祈りの集いを行った(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために仮設記念碑を設置し、キャンドルライトの追悼式を行った。写真は、オーレム市長デイブ・ヤング(Dave Young)が式の最中にスピーチをしている様子(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために仮設記念碑を設置し、キャンドルライトの追悼式を行った。写真は、保守派ポッドキャストの司会者ジェイソン・プレストン(Jason Preston)が式の最中にスピーチをしている様子(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために設置した仮設記念碑の前で、キャンドルライトによる追悼と祈りの集いを行った(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために設置した仮設記念碑の前で、キャンドルライトによる追悼と祈りの集いを行った(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために設置した仮設記念碑の前で、キャンドルライトによる追悼と祈りの集いを行った(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月11日、ユタ州オーレム市中心公園で、人々はチャーリー・カーク氏追悼のために設置した仮設記念碑の前で、キャンドルライトによる追悼と祈りの集いを行った(Melissa Majchrzak/AFP via Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州オーレム市ティンパノゴス地域病院では、人々がチャーリー・カーク氏を追悼した(John Fredricks/大紀元)

ユタ州プロボ

2025年9月12日、ユタ州プロボ市(Provo)で、多くの市民がチャーリー・カーク氏追悼のためにキャンドルライト追悼と祈りの集いに参加し、参加者の中には「We are Charlie(私たちはチャーリー)」と書かれたシャツを着用した人もいた(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州プロボ市で、人々はろうそくを手にしてチャーリー・カーク氏追悼のためにキャンドルライト追悼と祈りの集いに参加した(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州プロボ市で、人々はろうそくとアメリカ国旗を手にしてチャーリー・カーク氏追悼のためにキャンドルライト追悼と祈りの集いに参加した(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州プロボ市で、人々はろうそくとアメリカ国旗を手にしてチャーリー・カーク氏追悼のためにキャンドルライト追悼と祈りの集いに参加した(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州プロボ市で、人々はろうそくを手にしてチャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼と祈りの集いに参加した(Michael Ciaglo/Getty Images)
2025年9月12日、ユタ州プロボ市で、人々はろうそくを手にしてチャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼と祈りの集いに参加した。(Michael Ciaglo/Getty Images)

アリゾナ州フェニックス

2025年9月12日、アリゾナ州フェニックス、「ターニング・ポイントUSA」本部の外で、創設者チャーリー・カーク氏を追悼する市民たち(Eric Thayer/Getty Images)
2025年9月12日、アリゾナ州フェニックス、「ターニング・ポイントUSA」本部の外で、創設者チャーリー・カーク氏を追悼する市民たち(Eric Thayer/Getty Images)
2025年9月12日、アリゾナ州フェニックス、「ターニング・ポイントUSA」本部の外で、創設者チャーリー・カーク氏を追悼する市民たち(Charly Triballeau/AFP via Getty Images)
2025年9月12日、アリゾナ州フェニックス、「ターニング・ポイントUSA」本部の外で、創設者チャーリー・カーク氏を追悼する市民たち(Charly Triballeau/AFP via Getty Images)
2025年9月12日、アリゾナ州フェニックス、「ターニング・ポイントUSA」本部の外で、創設者チャーリー・カーク氏を追悼する市民たち(Charly Triballeau/AFP via Getty Images)
2025年9月10日、アリゾナ州フェニックス、「ターニング・ポイントUSA」本部の外で、創設者チャーリー・カーク氏を追悼する市民たち(Rebecca Noble/Getty Images)

アリゾナ州スコッツデール

2025年9月10日夜、アリゾナ州スコッツデール市のデザート・ホライゾン・パークで、人々がチャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式を行う(Rebecca Noble/Getty Images)
2025年9月10日夜、アリゾナ州スコッツデール市のデザート・ホライゾン・パークで、人々がチャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式を行う(Rebecca Noble/Getty Images)
2025年9月10日夜、アリゾナ州スコッツデール市のデザート・ホライゾン・パークで、人々がチャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式を行う(Rebecca Noble/Getty Images)
2025年9月10日夜、アリゾナ州スコッツデール市のデザート・ホライゾン・パークで、人々がチャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式を行う(Rebecca Noble/Getty Images)

ワシントン州シアトル

2025年9月10日夜、ワシントン州シアトル、市民達がろうそくとアメリカ国旗を手に持ち、チャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式に参加する(David Ryder/Getty Images)
2025年9月10日夜、ワシントン州シアトル、市民達がろうそくとアメリカ国旗を手に持ち、チャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式に参加する。(David Ryder/Getty Images)
2025年9月10日夜、ワシントン州シアトル、市民達がろうそくとアメリカ国旗を手に持ち、チャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式に参加する(David Ryder/Getty Images)
2025年9月10日夜、ワシントン州シアトル、市民達がろうそくとアメリカ国旗を手に持ち、チャーリー・カーク氏のためのキャンドルライト追悼祈念式に参加する。写真は牧師ラッセル・ジョンソン(Russell Johnson)が式典中にスピーチを行っている様子(David Ryder/Getty Images)
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