日本 長距離ミサイル前倒し配備 防衛力強化で中国軍事活動を抑止
防衛省は8月29日、国産の長距離対艦ミサイルを従来の計画よりも1年早く西南地域に配備する方針を発表した。中国共産党(中共)による海軍活動が活発化する中、抑止力の強化と自衛隊の「反撃能力」確保を図る重要な施策と位置づけている。
今回の配備計画では、まず改良型の「12式地対艦誘導弾」が2026年3月までに熊本県の陸上自衛隊駐屯地で運用を開始する予定だ。射程は約1千kmで、中国沿岸、東シナ海、台湾北東海域、朝鮮半島の広範囲をカバーするという。高い機動力により、離島や本土への攻撃にも迅速に対応できるとされる。
防衛省は「南西地域の防衛力強化が喫緊の課題」として熊本への配備を決定。さらに2027年度には静岡県内の基地への同型ミサイル導入も予定している。今後は多拠点・広域の防御体制構築を目指す方針だ。
関連記事
統合幕僚監部は9月14日、津軽・対馬海峡や奄美大島沖で確認したロシア艦艇3件、中国艦艇1件の動向を公表した。中露の情報収集艦を含む活動が日本周辺で相次ぎ、海洋進出の常態化が改めて浮き彫りとなった
航空自衛隊は2026年度の4〜8月、ロシア軍機や中国軍機に対応して347回の緊急発進を実施した。中国機への対応は累計215回で全体の約62%。ロシア機も8月に48回へと増加し、沖縄のF-15トラブルは現場負担を浮き彫りにした
那覇空港で航空自衛隊F-15の緊急着陸と主脚損傷が3週間内に相次ぎ、民間便にも影響が広がった。南西地域の防空任務を支える那覇基地では、高いスクランブル負荷と機体整備・再発防止が課題となっている
小泉防衛相は原子力潜水艦について、「選択肢を排除せず検討する」と表明した。長時間の潜航や高速航行といった利点がある一方、静粛性、法制度、世論などの重い課題も残る
インドネシアの大規模な森林・泥炭地火災を受け、陸自CH-47を搭載した輸送艦「くにさき」が到着した。自衛隊が海外でヘリによる空中消火を行うのは初めてで、約330人が現地機関と連携して活動する