香港国家安全法違反の裁判のため、2025年8月28日に西九龍裁判所へ移送されるジミー・ライ氏を乗せた矯正当局の車両(Vernon Yuen/AFP via Getty Images)

香港メディア大物の国安法違反裁判が結審 判決時期は未定

香港の裁判所は8月29日、民主派メディア「蘋果日報(アップルデイリー)」創業者黎智英(ジミー・ライ)氏(77)の国家安全法違反事件で最終弁論を終え、審理を結審した。判決は後日示される予定で、具体的な日程は明らかにされていない。

この裁判は2023年12月に始まり、計156日間に及ぶ長期審理となった。中国共産党政府が2019年の香港民主化デモを受けて施行した国家安全維持法の下で行われた最も注目度の高い裁判とされる。香港の法治や自由をめぐる象徴的な事例として国際的に関心を集めている。

ライ氏は「外国勢力との結託」と「扇動的出版物の発行」に問われているが、いずれも無罪を主張している。有罪となれば終身刑の可能性もある。

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