2022年4月6日、カリフォルニア州サンラファエルの予防接種クリニックにて、テーブルに置かれたモデルナ製の新型コロナワクチンのバイアル(Justin Sullivan/Getty Images)

モデルナ 神奈川でのmRNAワクチン原薬工場建設を中止 米国では研究資金縮小の動き加速

米国バイオ医薬品大手モデルナは7月18日、神奈川県藤沢市の湘南ヘルスイノベーションパーク(iPark)で予定していたmRNAワクチンの原薬製造拠点の建設計画を中止すると発表した。同社が公式ウェブサイトでリリースした情報によると、昨今の事業環境の変化やワクチン需要の動向などを総合的に検討した結果、今回の整備計画は見送ることとなった。

この計画は、日本政府が主導する「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」(経済産業省所管)に2023年採択されており、日本国内におけるmRNAワクチンの原薬供給体制強化を目指してスタートしていた。しかし、同社は「世界および日本における事業環境の変化」を理由として計画の中止を決定したとしている。

一方、同じ敷地内ではモデルナ・エンザイマティクスが主導するmRNA医薬品の研究・製造施設建屋の工事がすでに完了している。今後は、無細胞DNA合成技術を活用し、mRNA製造の品質やスピード向上といった基盤技術の研究活動が続けられるとのことである。なお、mRNA技術は新型コロナウイルスワクチンだけでなく、がんや希少疾患、感染症領域の治療薬開発にも応用が広がっている。

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