独裁者が教える 独裁者の倒し方
故ピーター・ドラッカーは現代経営学の父とされている。ウィーン生まれの彼は、ヒトラー政権初期にフランクフルト大学の若き講師だった。著書『傍観者の冒険』(『第三帝国の生活』でも再話)で、1933年のヒトラー政権成立直後に行われた、ナチスが支配する最初の教授会について語っている。
ドラッカーは当時の状況を次のように説明している。「フランクフルトには、学問的にもリベラルな思想の面でも優れた科学系の学部があった。中でも際立っていたのは、ノーベル賞級の業績を持ち、自由主義の理念に忠実な生化学者・生理学者だった。」
ナチスの委員は会議の主導権を即座に握った。委員は教授たちに対して、「ユダヤ人は大学構内への立ち入りを禁じられ、3月15日付で無給のまま解雇される」と告げた。
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