中国共産党の権力中枢である中南海。 (Mark Schiefelbein - Pool/Getty Images)

習近平退陣の兆候5選 中国政局に異変か

中国で習近平国家主席の退陣説が急浮上中だ。軍や警護体制の変化、知識人の批判など、権力低下を示す五つの兆候を詳しく解説し、最新の中国政局動向を追う。

現在、中国政界の動向に関して、西側の専門家も注視を強めている。元アメリカ高級外交官グレゴリー・スレイトン(Gregory W. Slayton)氏は『ニューヨーク・ポスト』に寄稿し、「習近平はまもなく退陣するのか」と問いかけた。彼の記事によれば、習は今年8月に予定されている中共全体会議で政権を退くか、儀礼的なポストへ異動する可能性があるという。記事では、中国共産党(中共)軍事委員会副主席の張又侠(ちょうゆうきょう)が軍権を掌握し、胡錦濤ら中共長老が政局の主導権を握っていると指摘。また、習の権力失墜を示す五つの兆候を具体的に挙げた。

第一の兆候として、習に忠誠を誓っていた数十人の高級将校が粛清されたうえ、非習派の人物がその地位を引き継いだことが挙げられる。中には不審な死を遂げた者も含まれており、政権中枢の動揺が明白となった。

▶ 続きを読む
関連記事
中国が「レアアース」を外交の武器とする戦略の限界を分析。その優位性は技術力ではなく、環境破壊や低賃金という犠牲の上に立つ危ういものだ。西側の供給網再構築が進む中、中国の地政学的脅迫は通用しなくなる
二十大(第20回党大会)後の中国共産党で、中央委員ら約70名が粛清される異例の事態となっている。文革後最大規模となる指導部の崩壊は、習近平氏による独裁体制の不安定さと、党内闘争の白熱化を浮き彫りにした
中国共産党中央政治局委員の馬興瑞が3日、失脚が公式に発表された。馬興瑞にはかつて二つの大きな後ろ盾がいたとされ […]
中国経済の減速が鮮明となり、外資撤退や民間企業の不振が雇用環境を悪化させている。若者の就職難と低賃金が深刻化し、消費控えも拡大。社会全体に先行き不安が広がるも、打開策は見いだせていない
湾岸地域と中東の情勢が米国・イスラエルとイランの直接衝突により混乱に陥る中、中国共産党(中共)の王毅外相とパキスタンのダル外相が北京で「湾岸・中東地域の平和と安定の回復に関する五つの提案」を発表した