6月25日、アムネスティ・インターナショナルは新たに発表した調査報告書の中で、中国の犯罪組織がカンボジアで詐欺公園を不当に利用していたが、現地政府がこれを黙認していたことを指摘した。写真は2021年8月30日に撮影されたカンボジアの首都プノンペンの街路(TANG CHHIN Sothy / AFP)

アムネスティ報告書 カンボジア詐欺拠点で中国系犯罪組織が暗躍 政府は黙認か

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは6月26日、カンボジア国内にある50以上の詐欺拠点で、組織的な奴隷労働や人身売買、児童労働、拷問といった深刻な人権侵害が横行しているとの調査報告書を発表した。報告では、カンボジア政府がこうした犯罪行為を黙認し、中国系犯罪組織と結託している疑いがあると指摘している。

アムネスティのアグネス・カラマール事務総長は、「アジアなどから集まった求職者が高収入の求人に惹かれて渡航し、犯罪組織が運営する詐欺拠点に拘束された。彼らは暴力による脅迫のもと、詐欺行為を強要されている」と述べた。

報告によれば、これらの詐欺拠点の多くはもともとカジノやホテルとして使われていた施設で、カンボジア政府が2019年にオンライン賭博を禁止した後、中国系の犯罪集団によって転用されたという。

▶ 続きを読む
関連記事
4月20日に始まった米比合同軍事演習は、参加国が過去最多となり、日本の自衛隊も初めて正式参加。専門家は、今回の演習は、中共を封じ込める動きが世界的な流れになっていることを示すとともに、日本の関与の拡大が中共への警告になっていると指摘
フィリピン国家安全保障会議は4月13日、中国漁船が昨年、南シナ海の仁愛礁(アユンギン礁 )周辺に毒性物質を海中に放出したと発表した
米国とインドネシアは4月13日、「主要防衛協力パートナーシップ」の構築を発表した。水上・水中・ドローン分野を含む防衛協力を深める方針で、南シナ海やマラッカ海峡をにらんだ動きとして、中共の海洋進出をけん制する狙いがあるとみられる
中東情勢の緊迫化と中国の石油買い占めによるエネルギー危機が迫る中、高市首相はアジアの供給網を強靭化する新枠組み「パワー・アジア」を発表した。医療物資確保など日本経済防衛の要となる施策を解説
スカボロー礁をめぐる紛争が続く中、衛星画像から中国共産党(中共)側がスカボロー礁の入口付近に船舶と障壁を配備していることが明らかになった