【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。
果物は糖分が多すぎる?

果物を食べると糖分を摂りすぎる?  栄養士が解説

編集注:果物は甘みが強いものも多いため、「食べすぎると糖分を摂りすぎてしまうのでは?」と心配される方もいるでしょう。ここでは、果物に関するよくある疑問について、栄養士が一つひとつ丁寧に解説します。

ビタミンCを補うならこの果物がトップ3

果物には、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、とくにビタミンCはコラーゲンの生成や抗酸化作用に関わり、美容や肌の健康維持に役立ちます。

野菜にもビタミンCは含まれていますが、ビタミンCは水に溶けやすく、加熱調理で壊れやすいため、生で食べられる果物から効率よく補うのがおすすめです。

 

説明:「1食分」とは、栄養学上の基準で、炭水化物15g(約60kcal)を指します。
 

果物に関するよくある疑問 栄養士が解説

疑問1:果汁を飲めば果物を食べる代わりになる?

忙しくて果物を食べる時間がない人の中には、果汁で代用しようとする方もいます。

特別な事情がある場合、例えば高齢者で咀嚼が難しい人が少量飲むのは問題ありませんが、一般の人にはあまりおすすめできません。その理由は以下の通りです。

1. 血糖値の急上昇:果汁は吸収が早く、血糖値が急に上がりやすくなります。

2. 摂りすぎになりがち:250ccの果汁は果物2人前に相当し、つい飲みすぎてしまいます。特に夏に氷を入れて飲むと爽快で飲む量も増えがちです。

3. 食物繊維が不足:果汁にする過程で搾りかすが取り除かれますが、このかすは健康に良い食物繊維です。
 

疑問2:果物は食前に食べたほうがいい? それとも食後?

この点については様々な意見があります。

食前に果物を食べると、その後の食事の量が減る傾向があります。パパイヤやキウイなど酵素を含む果物を食後に摂れば、消化を助ける効果があります。

つまり、食前でも食後でも大丈夫ですが、大切なのは「量の管理」です。果物に含まれる果糖は摂りすぎると脂肪に変わりやすいため、適量を守ることが大切です。
 

疑問3:糖尿病の人は甘い果物を食べてはいけない?

糖尿病の方の中には、甘みのある果物(例えばパパイヤ)を避ける人もいます。

しかし、糖尿病の人でも果物を食べることは可能です。ただし、炭水化物の摂取量をきちんとコントロールすることが前提です。
 

疑問4:ドライフルーツと生の果物は同じ効果がある?

ナッツ類と一緒に入っているドライフルーツを「果物と同じ」と思う人もいますが、実は違いがあります。

ドライフルーツは水分を除去し、乾燥した状態になります。保存性を高めるために砂糖を加える必要があります。そのため、生のぶどうなら8粒食べられても、干しぶどうは砂糖が加わっているため、3粒程度が限度です。

さらに、ドライフルーツを作る過程で、一部の栄養素が失われている場合もあります。
 

果物を健康的に食べるために 1食分の目安量とは?

どんな果物を食べても基本的には問題ありませんが、大切なのは「量のコントロール」です。1日におすすめの摂取量は2〜3食分、女性の場合は2食分が目安とされています。

1食分の果物の定義とは? (注:1食分とは、炭水化物15gを含み、約60kcalのエネルギー量です)可食部の重さに基づき、果物は以下の3つのゾーンに分けられます。

■ 可食部が100g未満(炭水化物が多めの果物)

 

*ドリアンは脂肪分が多く、カロリーは他の果物の約2倍。
 
※アボカドは脂質類に分類され、1食分の可食重量は134 gです。
 

■ 可食部が100〜150 g

 

 
■ 可食部が150g以上

 

(翻訳編集 華山律)