2010年11月19日、ドイツのドライバーであるセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)とレッドブルチーム(Red Bull)は、アラブ首長国連邦のアブダビ(Abu Dhabi)に位置するヤス・マリーナ・サーキット(Yas Marina Circuit)で、フォーミュラ1のピレリタイヤテスト(Formula 1 Pirelli Tyre Testing)に参加した。(Andrew Hone/Getty Images)

米政府 イタリア高級タイヤメーカーに禁輸警告 中国資本関与で高級車市場に波紋

米商務省は5月27日、中国国有企業「中化国際」が筆頭株主を務めるイタリアの高級タイヤメーカー「ピレリ」に対し、同社の次世代スマートタイヤ製品はアメリカで販売禁止対象となる可能性があると正式に通知した。 問題の核心は、中国資本が37%の株式を保有する同社のデータ処理技術が、米中対立の最前線に立たされた点にある。

ピレリが開発した「Cyber Tyre」は、タイヤに埋め込んだセンサーが路面状況や走行データをリアルタイムで処理する次世代技術。しかしアメリカ商務省工業保安局(BIS)は4月25日付の書簡で、「中国系企業が関与するハードウェア・ソフトウェアはアメリカでの販売を禁止する規制に抵触する」と指摘した。これを受け、同製品のアメリカ内流通が事実上阻止される見通しとなった。

同社のアメリカ市場依存度は全売上高の約25%に達し、特に新型タイヤ需要の3割が北米地域に集中。主力工場がメキシコや欧州にあるため、禁輸措置が発動されればサプライチェーンに重大な影響が及ぶ。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプ政権が発動した10%の臨時関税に対し、日台欧は既存の貿易協定の維持を急ぐ。一方でフェデックスが関税還付を求めて提訴し、コストコやトヨタも追随。全米を巻き込む異例の法廷闘争へと発展している
米国が新プラットフォーム「Freedom.gov」を立ち上げ、中露イ等のネット検閲撤廃へ本格参入した。長年、法輪功学習者が孤軍奮闘してきた検閲突破技術に国家資源が投入され、独裁政権の壁崩壊が現実味を帯びる
米連邦最高裁の判断を受け、トランプ大統領が導入した世界的な相互関税は上乗せが停止された。
23日、赤澤経産相と米ラトニック商務長官の電話会談が行われ、「戦略的投資イニシアティブ」の推進や、米国の新関税措置に対する日本の申し入れが行われた
日米両政府は「戦略的投資イニシアティブ」第一陣として、人工ダイヤ製造、原油輸出インフラ、AI向けガス火力の3事業に合意。総額5兆円超の投資で、両国のサプライチェーン強化と経済安全保障を目指す