(taka1022/Shutterstock)
脳への静かな脅威

飲酒に安全な量はない?脳への影響を最新研究が警告

新しい研究は、アルコールと脳の健康に関する長年信じられてきた考えに疑問を投げかけ、驚くべき発見を明らかにしました。それは、認知症から脳を守るためには、安全とされる飲酒量は存在しないという事です。

研究者たちは、少量から中程度の飲酒であれば、逆に認知機能に利益をもたらすのではないかという考え方は正しくないとする証拠を発見しました。この研究は、アルコール摂取と認知症発症リスクの増加を紐付けしたものです。

世界的な予測によると、認知症を患う世界の人口は、2019年の5700万人から2050年には約1億5300万人にまで膨れ上がると見込んでいます。この傾向は、特にアルコール摂取のような既知の修正可能なリスク因子に関する研究が進む中で、効果的な予防戦略の緊急性を示しています。

▶ 続きを読む
関連記事
アルツハイマー病には、脳のエネルギー代謝の異常が関係しているかもしれません。血糖管理、睡眠、食事、運動など、脳の健康を支えるために知っておきたいことを紹介します
記憶力の変化は、何歳ごろから現れるのでしょうか。新たな脳画像研究では、50代と20代の記憶テストの成績に違いが見られました。中年期の脳で何が起きているのかを探ります
更年期に減少する女性ホルモンは、脳の働きにも関係しています。なぜ女性にアルツハイマー病が多いのか。研究で見えてきた脳の変化と、ホルモン療法の可能性を紹介します。
食べる量が同じでも、「いつ食べるか」で脳の働きが変わるかもしれません。47人の女性を追跡した研究で、早い時間帯に食事を済ませるグループだけに認知機能の改善が見られました
よくあるラクナ梗塞は、血管の詰まりだけでは説明できない可能性があります。血管壁の異常に注目した研究を紹介します