2025年4月15日、中共の党首習近平(中央)一行がベトナムのハノイにあるホーチミン廟を訪れた。(Athit Perawongmetha/POOL/AFP via Getty Images)

習近平 東南アジア3か国訪問で「大歓迎」 歴訪直後3か国は米国接近

4月中旬、中国共産党党首の習近平は、ベトナム、マレーシア、カンボジアを歴訪した。米中関税摩擦が激化する中、中共は、東南アジアとの関係強化を急いだが、各国のアメリカ接近も浮き彫りとなった。

トランプ米大統領が、中国に対して新たな高関税を課し、中国経済に大きな圧力がかかる中、4月8日・9日に習近平は初の「周辺工作会議」を開催。ここで「周辺は中国の安身立命の基」と強調し、近隣諸国との「運命共同体」構築や「一帯一路」構想の推進、そして「アジア安全モデル」の初提唱に踏み切った。

この会議の直後、4月14日から18日にかけて習近平は、ベトナム、マレーシア、カンボジアを順次訪問した。ASEAN諸国との連携強化を通じて、米国主導の包囲網を突破しようとする中国の意図が明確に表れた歴訪となった。

▶ 続きを読む
関連記事
北京市が無人機管理規定を可決し、飛行・販売・保管まで厳格に統制する体制を導入する。背景には海外でのドローン攻撃拡大があり、高官暗殺などへの利用を警戒。民生利用への影響や市場の大企業集中も懸念される。
トランプ米大統領は5月に中国を訪問し、習近平と会談する計画だ。最近、トランプ氏が公の場で習近平を「称賛」したことが注目を集めている。これについて矢板明夫氏は、これはトランプ氏の一貫した交渉手法であり、対中政策の大きな方向性は変わらないと述べた。
中国共産党(中共)政府の外務省は30日、自民党の古屋圭司衆院憲法審査会長に対し、中国国内の資産凍結や入国禁止などの制裁措置を決定したと発表した。措置は同日付で即日実施される。
中国共産党軍内部で、過去12年にさかのぼる大規模な調査が進められていることが分かった。調査は中堅・上層部の将校らに広がっており軍内では前例のない不安と動揺が広がり、実戦能力より政治的忠誠が優先される体制への転換に懸念が強まっている
習近平が政権を握って以来、自ら抜擢した党・政府・軍の側近が相次いで失脚、あるいは消息不明となっている。軍から党内に至るまで習近平に対し二心を抱く者が多く、すでに威信は大きく揺らいでいる