軽い風邪でも心臓発作のリスク! 既往歴に関係なく注意が必要
風邪をひくと、心筋梗塞のリスクを6倍に高めます。台湾の心臓内科医・劉中平氏は、新唐人テレビの番組『健康1+1』の中で、風邪をひいて呼吸困難、高熱が続く、心拍数が上がる、心臓に痛みを感じるなどの症状があれば、十分に注意するよう呼びかけています。
『ニューイングランド医学雑誌』が昨年発表した研究によると、オランダでインフルエンザウイルスによる風邪とPCR検査で診断された2万6千人以上の患者を調査したところ、心筋梗塞を発症するリスクは対照群の6倍に上りました。特に、これまでに冠動脈疾患で入院したことのない人では、心筋梗塞のリスクが16倍に跳ね上がっていたといいます。
風邪による心筋梗塞のリスク増加の理由はなぜでしょうか? 劉中平氏によれば、現在医学界ではその原因について研究が進められており、風邪によって炎症反応が起こり、それが血小板の活性化を引き起こし、血管内で血栓ができやすくなる可能性があると考えられています。
関連記事
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
胸痛は狭心症や心筋梗塞の前兆で、放置すれば命にかかわります。血栓を防ぐ薬膳2選と、心臓を守る4つの習慣を紹介。胸の痛みや息切れなどのサインを見逃さないことが重要です。
「ただの風邪」が、心臓を壊すことも――。若者にも増える“心不全”の危険サインと、見逃さないための生活習慣のヒントを専門医が解説。
ダークチョコレートや紅茶などに含まれる「フラバノール」が血圧を下げ、心臓病や脳卒中リスクを減らす可能性が示されました。
たった10分で血流アップ!座りっぱなしや運動不足が気になる方へ。心臓と血管を元気にする「循環系ストレッチ」の効果とやり方を、専門家の知見とともに紹介します。