メディア報道と違う韓国戒厳令 なぜ弾劾や逮捕されながら尹大統領の支持率が上昇?
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は戒厳令を発令したことで国会で弾劾され停職となり、さらに違法性が指摘される捜査機関による逮捕を受けた。これにもかかわらず、尹氏の支持率は急上昇している。
1月15日、韓国の高位公職者犯罪捜査処(公捜処)と警察で構成された共同捜査本部が大統領官邸に侵入し、尹大統領を逮捕した。尹氏側は逮捕状状の執行が不当であるとして、ソウル中央地裁に逮捕適否審査を申し立てたが、ソウル中央地裁に棄却された。
これに対し、尹氏側は「このような違法行為を是正する必要がある。徹底的に抗議する」と声明を発表した。また、公捜処の調査を今後も拒否し、逮捕以来黙秘権を行使し続ける姿勢を見せている。同日、尹氏の弁護団は、公捜処長と警察庁国家捜査本部長を内乱罪で告訴した。
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韓国在職中の大統領が公捜処に逮捕される憲政史上初の事態が発生。不当捜査を訴える尹氏の声明や、公捜処の取り調べ体制の課題に注目が集まっている。