米カリフォルニア州にあるマクドナルドの看板。2009年2月9日 (Photo by Justin Sullivan/Getty Images)
マクドナルドは、多様性チームの名前を「グローバル・インクルージョン・チーム」に変更すると発表した。

米マクドナルド DEI の取り組み一部終了 「法環境の変化」を受け

米マクドナルドは6日、「法的環境の変化」として、多様性に関する施策の一部を見直すと発表した。2023年6月に米最高裁判所が大学入学選考時のアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)を違憲と判断した判例の影響が広がったとされている。

同社は、店舗運営者や従業員、取引先に向けた通知で、これまで掲げていた「代表制目標の設定」を廃止し、今後は業務全般に包括性を取り入れることに重点を置く方針を示した。

具体的には、取引先企業に対するDEI(多様性、公平性、包括性)への誓約義務を廃止し、外部調査への参加を停止するほか、社内の「多様性チーム」の名称を「グローバル・インクルージョンチーム」に改称するとした。ただし、外部調査の詳細については明らかにしていない。

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