2024年12月8日、ダマスカスを政府軍の支配から奪った反体制派の電光石火の攻勢を指揮したシリアのイスラム主義組織ハヤト・タハリール・アル・シャーム(HTS)のリーダー、アブ・モハメッド・アル・ジョラニ氏が、首都のランドマークであるウマイヤド・モスクで群衆に演説した。群衆が「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と唱和する中、ジョラニ氏(現在は本名のアーメド・アル・シャラア)は演説を行った。(写真:Abdulaziz KETAZ / AFP)

アサド政権崩壊後 米高官が初のシリア訪問

12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アル・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がシリアの首都ダマスカスを公式訪問するのは初めてである。

国務省の中東外交トップであるバーバラ・リーフ氏、米人質問題担当大統領特使であるロジャー・カーステンス氏、そして新たに上級顧問に任命されたダニエル・ルビンシュタイン氏が、シリアの暫定指導者と会談すると国務省報道官が発表した。

アサド政権が崩壊して以来、米政府高官がシリアを訪問し、新しい指導者と公式に会談するのは、今回が初めてとなる。

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