元中国外科医エンバー・トフティ氏(大紀元)

臓器狩り関与の中国元外科医 臓器収奪の体験を語る

世界第2位の臓器移植大国、中国。しかし、その臓器が誰のものなのかはわからない。現在、様々な調査がすすみ、中国で本人の意志に反して、生きたまま臓器を収奪される、いわゆる「臓器狩り」が行われている事が、指摘されている。

10月12日、東京、中野区役所で講演会「他人事ではない、臓器収奪」が開催された。現在、中国だけではなく世界にも広がりつつある「臓器狩り」の実態をエンヴァー(アニワル)・トフティ氏が語った。

「臓器狩り」とは中国で行われている生きた人間から、本人の意志とは無関係に強制的に臓器を収奪するという極めて非人道的な犯罪である。中国共産党は否定しているが、数々の調査やイギリスの独立民衆法廷でその存在が立証され、2023年アメリカ連邦議会下院では、中国共産党による臓器狩り禁止法案(Stop Forced Organ Harvesting Act of 2023)が圧倒的多数で可決している。

今回の講演では、トフティ氏は中国で囚人から臓器を摘出したという事実を証言した。

「その時、その男性は右胸を銃で撃たれたが、まだ死んでいなかった。私が開腹して彼の肝臓と二つの腎臓を摘出した後、彼はようやく死んだ」

もともと東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)で外科医だったエンヴァー・トフティ氏は1995年に上司の外科主任の指示で、死刑執行された者から臓器を摘出させられた。トフティ氏は、当時は特別な手術をしたと誇りに思っていたという。しかし後になって、罪悪感を感じ、苦しむようになった。摘出によりその死刑執行された者が死亡したという事実はずっとトフティ氏の心を苦しめ悩まし続けた。

その後トフティ氏はイギリスに移住し、法輪功の学習者が不法に拘束され、臓器を収奪され、人知れず殺害されているという話を聞き、愕然とした。トフティ氏は2010年、ずっとこの問題を追いかけてきたジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏のロンドンの英国議会議事堂内での報告会で、自分は医療倫理に反する行為をしたと告白した。現在、中国が世界的に展開している臓器狩りの実態を世界に伝え、生体臓器収奪の停止を訴え続けている。

講演でトフティ氏は、現在の中国では、臓器を摘出して、分配するシステムが完備しており、ビッグデータで5分で適合した臓器を検索することができ、臓器を収奪して売買するという行為が産業化していると述べた。

また参加者からは近年、中国で頻発している子どもの失踪事件と臓器狩りと関係があるのかと言う質問もあがり、トフティ氏は失踪と中国での産業化が進む臓器狩りとの関連を示唆した。

トフティ氏は日本の医科大学に向け、次のように述べた。

「皆さんには施設や大学に中国のドクターを招いて研修をさせてほしくない。そうすると、その人たちが中国に帰って、また人殺しをするからです」

関連記事
今年で中国共産党(中共)が法輪功を迫害してから27年になる。明慧網の不完全な統計によれば、これまでに中共の迫害によって死亡を確認した法輪功学習者は、少なくとも5322人にのぼる。中共による情報封鎖のため、この数字は氷山の一角に過ぎない
カナダ在住の著名な民主活動家・盛雪氏はこのほど、中国内部の事情に詳しい関係者から寄せられたという情報を公表し、中共は臓器供給源を確保するプロセスをすでに高度に体系化していると明かした
中国共産党が主導する違法な臓器収奪の実態に迫るドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』の上映が台湾全土で続いている。先週末、台南市で特別上映会が開催され、一般市民約300人が足を運び、中国における衝撃の人権状況について関心を示した
カナダのドキュメンタリー映画「国家の臓器」のパレードが台北で開催。中国共産党による闇の臓器売買の実態を告発し、AI等を用いた世論操作(認知戦)が強まる中、台湾市民に真実を知るよう訴えかけている
米国下院で可決された「法輪功保護法案」を巡り、中国共産党による臓器収奪の惨状と、米上院の迅速な審議を訴える。沈黙が暴挙を助長する現状を打破し、人道に対する罪を止めるための不退転の決意を説く一編