スペインの「セテニル・デ・ラス・ボデガス」(Shutterstock)

洞窟と岩に抱かれたスペインの白い町、まるで隠れ家のよう

盆地に沿ってゆるやかに曲がる美しい日陰の通りには、活気あふれるボデガ(酒蔵)やレストランが立ち並んでいます。この涼しい通りでは、岩がまるで魔法のように柔らかくなり、白い壁に挟まれるようにして迫り出しており、スペイン人も旅行者も、8月の広々とした涼しい影の中でゆったりと過ごしています。

この不思議な岩には、見た目以上の秘密が隠されています。一枚岩の崖が通りの上に垂れ下がり、店を押しつぶすように見えるため、店が岩の間に建てられたのか、岩が店の周りにできたのか、一見して判断するのは難しいです。これらの疑問は、探求心をかき立てます。しかし、この賑やかで涼しい通りを目にすれば、12世紀のムーア人がこの驚異的な場所で何世紀にもわたって抵抗を続けた理由がよくわかるでしょう。

この広大な影を作り出しているのは、燃えるようなアンダルシアの太陽です。現在「セテニル・デ・ラス・ボデガス」と呼ばれるこの町(人口3千人)に最初に住み着いた洞窟住人たちは、南スペインのシエラの谷にある自然の岩の曲線が、既に壁や天井としてだけでなく、日陰と一定の温度をもたらすことに気づきました。岩の熱慣性のおかげで、夏は涼しく、冬は暖かく保たれます。彼らは、厳しい日差しを避け、この涼しい場所を見つけて住み着いたのです。

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