蓮根餃子は低カロリーで食物繊維が豊富。(Shutterstock)

れんこんで心肺をいたわる!秋を迎える養生餃子レシピ

晩夏から初秋にかけて、中医学では自然界の火の気が最も強くなり、金の気が生じ始めとされる。火の気は心臓と関係しており、心臓が過熱するとその熱が肺や頭に向かい、不安や不眠を引き起こすことがあります。

また、肺は火に弱いため、過熱されると毛穴を開いて汗をかくことで体を冷やそうとします。秋になると毛穴が引き締まり、肺の熱がこもりやすくなります。この熱をうまく排出できないと、肺に問題が生じやすくなります。

したがって、晩夏から初秋にかけて肺をしっかりとケアしないと、秋になってからさまざまな肺の炎症を引き起こしやすくなります。この時期には、心臓と肺をケアし、心の熱を鎮め、肺の熱を取り除き、潤すことが重要です。

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お正月のおせち料理の野菜と云えば蓮根です。蓮根はその穴から「先が見える」と云われ、縁起の良い食べ物とされてきました。また、穴が蜂の巣に似ている事から「はちす」とも呼ばれ、それが訛って「はす」と呼ばれるようになりました。
人々は疫病を恐れ、秋には肺を健康に保ちたいと考えています。肺を養うための鍵は疏肝健脾です。 ありがたいことに、秋には自然がたくさんのカボチャを実らせてくれますが、カボチャは西洋医学的には強力な免疫増強物質であり、中国伝統医学的には「健脾疏肝」の良い薬でもあります。 寒さや貪欲に損傷された脾と胃を修復し、肝の経絡を浚渫し、最後に肺に蓄積した熱と毒素を排出し、陽のエネルギーを腹部に受け取る役割を果たします。
秋は全体的に下向き、収束感があります。「春生、夏長、秋收、冬藏」という言葉があり、自分自身の気分や生活リズムを調整して、徐々に沈静させる必要があります。『黄帝内経』には、「早寝早起きして、鶏と共に鳴き、志を安定させ、秋の刑を緩め、神気を収斂させ、秋気を平穏にし、志を外に出さず、肺気を清め、これが秋気に当たる、養うための方法である」と記されています。
蓮根は漢方医学では「霊根」と称され、血管の詰まりを解消し、血栓の形成を防ぐ効果があるとされています。古くから、「霊薬」として、心肺の調和を図り、さまざまな病気を予防するために民間で用いられてきました。
陰陽五行(いんようごぎょう)は、実はそんなに難しいものではありません。簡単に言えば、それは私たちがよく知っている春夏秋冬の四季のサイクルであり、古代から中医学における病気治療と健康維持の基本的な原則です。