英国の労働党新政権は19日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金提供を再開すると発表した。7月12日、ガザで撮影(2024年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)

英、UNRWAへの資金提供を再開

[ロンドン 19日 ロイター] – 英国の労働党新政権は19日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金提供を再開すると発表した。ラミー外相が議会で、パレスチナ自治区ガザで数百万人のパレスチナ人に教育、医療、援助を提供しているUNRWAが、審査の改善など「最高水準の中立性」を確保する措置を講じているとして、2100万ポンド(2700万ドル)の資金を新たに提供すると明らかにした。今月初めに政権を握って以降、イスラエルとパレスチナの紛争への対応として、最初の大きな政策変更となる。

イスラエルによるガザ攻撃のきっかけとなった昨年10月のイスラム組織ハマスからの攻撃にUNRWAの職員の一部が関与したとして、英国は資金提供を停止していた。

UNRWAは、ガザ地区の人口の約半分に食糧を供給する支援活動の柱。ラミー氏は、ガザ地区の母親が栄養不足から子供に母乳を与えられないほか、衛生状態も悪化していると説明した上で、「このような大惨事に直面する中、人道支援は道義的に必要だ。英国の支援が現地の民間人に届くようにする取り組みの中心がUNRWAで、他の援助機関では必要な規模の支援を実行できない」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
イラン政権が1979年以来の脆弱な局面を迎えている。国内で続く抗議デモへの武力弾圧が激化する中、米軍は空母打撃群を中東に派遣。トランプ大統領が交渉の可能性に触れる一方、即応体制による軍事的緊張も高まる
米国海軍の空母「エイブラハム・リンカーン」打撃群が、1月25日夜に中東地域に到着した。一方で、イランの最高指導者ハメネイ師が緊急にテヘランの地下シェルターへ避難したとの情報もある
イラン当局による抗議デモ弾圧をめぐり、中国共産党政権が通信遮断技術を提供したとの疑惑が浮上している。ロシアの軍事専門家は、中共製装備がネットや通信端末を封鎖・追跡し、治安部隊の鎮圧を支援した可能性を指摘している
専門家によれば、イランは北京が中東で影響力を行使し、米国の制裁を回避し、ドル体制に対抗するための鍵であるという
米軍が中東に戦力を集結させる中、イランは1月20日、アリ・ハメネイ師が攻撃された場合、それは「イスラム世界全体に対する宣戦布告とみなす」と警告した。