米共和党ギャラガー下院議員、来月退任を表明(Photo by Drew Angerer/Getty Images)

対中強硬派議員辞任 共和党、下院でギリギリ多数派

米下院対中国共産党特別委員会委員長のマイク・ギャラガー下院議員は22日、任期満了を待たずに議員を辞職すると発表。下院共和党は一時的に1議席の優位を保つことになる。

ギャラガー氏は22日の午後に発表した声明で、「家族と話し合った後、ウィスコンシン州第8選挙区の下院議員の職を辞任することに決めた。これは2024年4月19日に発効する」と述べた。

声明は、「私はこのスケジュールについて下院共和党指導部と緊密に協力し、ジョンソン議長が対中共特別委員会に重要な使命を遂行する新しい議長を任命するのを楽しみにしている。 私の事務所は、残りの任期中も引き続き運営し、第8選挙区の有権者に奉仕する」としている。

ギャラガー氏の退職により、下院の民主党議員213人に対して、下院共和党議員の数は217人に減少することになる。この一票の喪失によって、共和党のマイク・ジョンソン議長は、民主党が反対する議案において、共和党の提案を通過させることができなくなる。

採決の時、民主党の議員は常に足を揃える。民主党が反対した場合、2人の共和党議員も支持しなければ、動議は通過できない。

 

ギャラガー氏の発表の直前、下院は数か月にわたる激しい交渉の末、22日午前に2024年度予算案を可決したが、ジョージア州共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党)はその後、下院議長の解任動議を提出したと述べた。

下院が22日から2週間の休会に入るから、この動議が審議されるのは、少なくとも2週間後のことになる。

コロラド州選出のケン・バック下院議員は昨年、今期限りでの議員引退を表明していたが、先週、退任を早め、22日を議員の最終日とすると発表した。

ギャラガー氏が4月19日に退任することは、彼の議席を補う特別選挙が実施されないことを意味する。 ウィスコンシン州法では、選挙年の場合、4月の第2火曜日以降に空席となった議席は総選挙で補填されるため、ギャラガー氏の後任が決まるのは11月の選挙後となり、来年1月まで空席となる。

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