2月28日、欧州諸国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により閉鎖した北朝鮮の大使館再開に向けて準備を進めている。写真は9日に行われた朝鮮人民軍創建日の軍事パレード。提供写真(2024年 ロイター/KCNA)

欧州諸国、新型コロナで閉鎖した平壌の大使館再開を検討

[ソウル/ベルリン 28日 ロイター] – 欧州諸国が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により閉鎖した北朝鮮の大使館再開に向けて準備を進めている。ドイツ外務省報道官は当局者が閉鎖後初めて平壌を訪れていると明らかにした。

独外務省のチームが技術的視察のために平壌を訪問し「大使館の敷地を2─3日かけて調査している」とロイターに述べた。再開についてはまだ決定していないという。

北朝鮮ではパンデミックの際に職員の交代や物資の輸送ができなかったため、多くの大使館が閉鎖された。

英外務省報道官も当局者の派遣を検討していると明らかにした。外交官が平壌に戻ることを望んでいるとし「北朝鮮の国境を再開する動きを歓迎する」と述べた。

「技術者と外交官のチームが近く訪朝する段取りについて、北朝鮮政府と在ロンドン大使館を通じて協議している」と説明した。

スウェーデンのセムネビー朝鮮半島担当特使は外交官を平壌に戻す計画にいくらか進展があったと語った。

「いくつかの動きがあった。比較的早く大使館を再開できることを望んでいる」と述べたが、詳細な説明は控えた。

ある外交官は何年も使われていなかった施設を修理し、盗聴器がないか確認し、虫を駆除する必要があると指摘した。

北朝鮮情報サイト「NKプロ」によると、2023年1月現在、9カ国の大使館が平壌で業務を行っている。しかし昨年から職員の交代が認められているのは中国、ロシア、モンゴル、キューバだけという。

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