インド農民組合、政府提示の最低支持価格を拒否
[アンバラ(インド) 19日 ロイター] – 農作物価格の引き上げを求めるインドの農民組合は19日、ゴヤル商工相が提案した公定価格「最低支持価格(MSP)」の5年契約を拒否した。組合指導者の1人がX(旧ツイッター)に投稿して明らかにした。
農業関連のアナリストらは、政府が農家の要求を完全に無視していると指摘。「政府は少なくともMSPに対する法的保証という主要な要求の1つに取り組むべきだった」との声も上がった。
農民らは約20種類の作物を巡り、法律に裏付けられた値上げを要求してデモ行進し、首都ニューデリーまで約200キロの地点で治安部隊と衝突していた。
膠着した事態を打開するため商工相が18日、豆類やトウモロコシ、綿花への最低支持価格を提示したと述べていた。
インド総選挙は5月までに実施される予定で、農民は選挙の全体の行方を左右する大票田。モディ首相は3期目を目指すものの、警察が農民らのデモ隊を阻止する実力行使に出ていた。
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