トランプ前大統領は7月、ペンシルベニア州で2024年大統領選挙のための政治集会で支持者に語る (Photo by Jeff Swensen/Getty Images)

トランプ再選論浮上で…「商人であり戦略的判断できる」=元国務長官首席顧問

今秋実施される米国大統領選挙では、共和党候補トップのトランプ前大統領が再選する可能性が浮上している。「予測不能」「台湾を気にかけない」などの米主要メディアが懸念を報じるなか、元国務長官首席顧問は「安心してほしい。彼は商人であり背景には戦略的な重心がある」と前政権を振り返りトランプ氏の対中姿勢を語った。

台湾のシンクタンク、福和会は1月31日、トランプ政権時代の国務長官の中国政策首席顧問を務めた余茂春(マイルズ・ユー)氏を招き「米国の台湾海峡政策:現状と未来」というテーマで講演会を開いた。

余茂春氏は、トランプ政権の外交政策の成果について「中国(共産党)を従来の地域的脅威からグローバルな脅威として再定義したことだ」と語った。中国共産党は台湾や周辺国への脅威を含め、国際的な秩序を破壊し、米国の戦略的優位を技術的、軍事的、経済的に脅かそうとしていると述べた。

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