1月18日午後の会見で林芳正官房長官(写真)は、政治資金パーティーを巡る事件で宏池政策研究会(岸田派)が総務省に対して政治資金収支報告書の訂正を行ったことに関し、改めて「重く受け止めている」と語った。写真は昨年12月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)

宏池会の収支報告書の訂正、重く受け止めている=林官房長官

[東京 18日 ロイター] – 林芳正官房長官は18日午後の会見で、政治資金パーティーを巡る事件で宏池政策研究会(岸田派)が総務省に対して政治資金収支報告書の訂正を行ったことに関し、改めて「重く受け止めている」と語った。

今回の訂正に該当する誤った報告書の作成時から現在まで同派の座長を務めている自身の責任については「捜査中の案件であり、今の段階でこれ以上申し上げることは差し控える」と述べるにとどまめた。訂正に至った経緯については「事務的なミスの積み重ねにより、収支報告書の訂正を行うことになった」とのみ説明。訂正の中身は「宏池会から発表があると承知している」との認識を繰り返し示した。

その上で、改めて「今後こういうことがないよう、法令にのっとり適切に対応することが重要だと考えている」と改めて述べた。

また、岸田文雄首相(自民党総裁)から、同党の派閥が「金やポストを求める場になっていたのではないか、という国民の疑念があることを深刻に受け止めなければならない。政策集団のあり方に関するルール作りでも、国民の信頼回復を何よりも大事に進めていく」との発言があったことに言及。今後、自民党内でこうした考えに沿って議論が進められるとの見通しを示した。

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