1月14日、レバノンの親イラン組織ヒズボラの指導者ナスララ師は、米軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃について、紅海が紛争地域と化し、同海域を航行する全ての船舶に被害が及ぶ状況を米国が作ったと批判した。写真はレバノン南部Khirbet Silemで、ナスララ師の演説の放送を聞く人々(2024年 ロイター/Aziz Taher)

米軍のフーシ派拠点攻撃、紅海航行する全船舶の安全に影響=ヒズボラ

[ベイルート 14日 ロイター] – レバノンの親イラン組織ヒズボラの指導者ナスララ師は14日、米軍によるイエメンの親イラン武装組織フーシ派への攻撃について、紅海が紛争地域と化し、同海域を航行する全ての船舶に被害が及ぶ状況を米国が作ったと批判した。

イスラエルに関連する船舶を標的にしたフーシ派の攻撃は今後も続くとの見方を示し、「さらに危険なことは、米国の紅海での行動が、パレスチナ行きやイスラエル籍の船以外の船舶やこの問題と無関係な船も含め全ての海上航行の安全を害するということだ。紅海が戦闘、ミサイル、ドローン(無人機)、軍艦の展開領域になったからだ」とした。その上で「安全保障は崩壊した」と語った。

米英軍は、イエメン領内のフーシ派拠点を現地時間12日に空爆。米軍は12─13日に再びフーシ派拠点を攻撃した。

フーシ派は報復すると表明している。

ヒズボラはレバノンの南部国境沿いでイスラエル軍と交戦を続けてきた。ナスララ師は、紅海の安全やレバノン戦線の停戦など地域の全ての情勢がイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ侵攻を止めることに結びついていると米国が理解する必要があると訴え、「結果に対応したいのならば原因を直す必要がある」と述べた。

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