可塑剤が食品中に「幅広く」存在していることが米消費者専門誌「コンシューマー・リポート」の報告書により明らかになった(Civil / PIXTA)

不妊症などリスクを高めるプラスチック添加剤、食品中に「幅広く」存在=報告書

糖尿病や心血管障害、不妊症などのリスクを高める可塑剤が食品中に「幅広く」存在していることが、米消費者専門誌「コンシューマー・リポート(CR)」の報告書により明らかになった。

4日に発表された報告書は、飲料、ファーストフード、調味料など11のカテゴリーから85の食品を検査した。その結果、これらの食品の84品目にプラスチックを柔らかくするために使用される可塑剤「フタル酸エステル」が含まれ、79%にプラスチックに含まれる化学物質「ビスフェノールA」などのビスフェノール類が含まれていたことがわかった。

このような可塑剤の暴露は、深刻な健康問題を引き起こす可能性がある。ビスフェノールA(BPA)は2型糖尿病、心血管疾患、高血圧との関連が指摘されているほか、フタル酸エステルは不妊症や女児の思春期早発症、がんなどを引き起こす原因になると考えられている。

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