イスラエルがパレスチナ自治区ガザの地下トンネルに海水を注入できる大型ポンプのシステムを組み立てたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が4日、米当局者の話として報じた。写真は、ガザ地区で活動するイスラエル兵士。この写真は、12月4日に公開された配布ビデオから作成された。(2023年 ロイター/Israel Defense Forces/Handout via REUTERS)

イスラエル、ガザ地下トンネルに海水注入を検討=WSJ

[4日 ロイター] – イスラエルがパレスチナ自治区ガザの地下トンネルに海水を注入できる大型ポンプのシステムを組み立てたと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が4日、米当局者の話として報じた。

イスラム組織ハマスの戦闘員をトンネルから追い出すために使用する可能性があるという。

報道によると、イスラエル軍は11月半ば、シャティ難民キャンプから北に約1.6キロの場所で少なくとも5つのポンプの設置を終えた。1時間に数千立方メートルの水を移動することが可能で、数週間でトンネルを浸水させられるという。

イスラエルが全ての人質解放前にポンプ使用を検討するかは不明。

米当局者はこの報道について、イスラエルがトンネルを使用不能にするのは理にかなっており、同国がさまざまな方法を検討していると述べた。

イスラエル軍当局者はWSJに対し、海水注入計画には言及せず、「さまざまな軍事的・技術的手段を用いてハマスのテロ能力解体に向けて活動している」と述べたという。

WSJによると、イスラエルは11月にこの選択肢を米国に伝えた。米当局者はイスラエルが計画実行にどの程度近づいているか把握しておらず、計画を実行もしくは排除するか同国は最終決定していないと述べたという。

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