米大統領選、共和党候補が3回目討論会 イスラエル支持強調
James Oliphant Joseph Ax
[マイアミ 8日 ロイター] – 来年の米大統領選に向けた共和党の第3回候補者討論会が8日、フロリダ州で開かれた。5人の参加者はイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突を巡り、イスラエルに無条件の支持を表明し、バイデン大統領の危機対応を批判した。
フロリダ州のデサンティス知事はイスラエルのネタニヤフ首相へのメッセージとして「虐殺者ハマスときっぱり決着をつけろ。テロリストだ」と言及。ヘイリー元国連大使はバイデン氏がイスラエルに人道的な戦闘休止を求めたことを批判した。
党内支持率トップのトランプ前大統領は過去2回に続いて欠席し、近隣でイベントを開いた。
デサンティス氏はトランプ氏の欠席を批判したほか、7日に行われたケンタッキー州知事選などで共和党振るわなかった要因はトランプ氏にあるとの見方を示唆した。
ヘイリー氏は、トランプ氏が適切な時期に大統領を務めたが「現在適切な大統領だとは思わない」と述べた。
ただ、今回の討論会もトランプ氏優位の構図を変える可能性は低そうだ。
共和党候補選びの初戦となるアイオワ州党員集会が約2カ月後に迫る中、トランプ氏のリードを揺るがす機会は限られる可能性がある。共和党は来月6日にアラバマ州で4回目の討論会を開く。
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